【Movie】キャットファイトと脱モテの先に何を見る? 『ピッチ・パーフェクト』と非イケな歌姫たち

みなさんこんにちは、@eryeryeryna です。 梅雨の気配が近づいていますが、本日はそんな鬱々とした空気を吹き飛ばすカンフル剤ムービーをご紹介します。

■非イケな歌うヒロインたちの系譜

『CHICAGO』や『NINE』、『レ・ミゼラブル』など、眼福な“歌う美女”が登場する映画にはうっとりさせられるもの。でも、モテない&イケてないヒロインの全力歌唱にも、また心わしづかまれてしまうものですよね。

例えば、『ブリジット・ジョーンズの日記』でパジャマ姿のレニー・ゼルウィガーが熱唱する「All By Myself」や、『小悪魔はなぜモテる?』でエマ・ストーンが一人きりの家で歌い上げる「Pocketful of Sunshine」はどちらも愛おしく印象的。

1ブリジット2エマストーン

こうした愛されし“歌う非モテ&非イケ”作品の代表と言えるのが、60年代のアメリカ・ボルチモアを舞台にビッグサイズな女子高生をダンス番組でスターにしてみせた『ヘア・スプレー』、そしてスクールカースト最下層のグリー部を主役に据えた『glee』ではないでしょうか。

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コンプレックスを抱えたヒロインたちが、それを“矯正”することなく、音楽というツールをもって輝きを見せてくれる物語は、何度見てもグッとくるもの。

5 ポスター現在公開中の『ピッチ・パーフェクト』は、まさにそんな系譜に連なるニューカマー。 おそらく大学のサークルではダサい部類に入るアカペラサークル同士の戦いを主軸に、変わり者たちの青春に光を当てた本作。ヒットソング満載のアカペラ&パフォーマンス、そしてみんな大好きキャットファイトあり、ゲロありという最強にパワフルなガールズコメディです。

■不揃いな笑われガールズの逆襲

2012年公開作ですが日本ではDVDスルーにすらならず、その“来日”を心待ちにしていた人も多かったはず。アメリカではすでに続編『ピッチ・パーフェクト2』が公開され、アクション大作並みの大ヒットを達成していますね。

そのストーリーは、女子アカペラサークル「バーデン・ベラーズ」が全国大学アカペラ選手権出場を目指す中で、ぶつかりあいながらも次第に心を通わせ、成長していくという文化系団体競技スポコン。王道な展開ながら、座席でもノってしまうゴキゲンなパフォーマンスとゲスな笑いが退屈はさせません。

主役となる「ベラーズ」は、アカペラの腕はともかく“セクシーさ”には定評があったグループ。それが、とある事件&世代交代を経て、「以前のセクシーなベラーズはどこへ?」と言われるような、個性派ばかりのイロモノ集団になってしまいます。しかし、見た目も中身も不揃いな新生ベラーズは、“モテ”の領域から外れてしまったからこそ、新たな一歩を踏み出すことに。

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LAの音楽業界に憧れるベッカが、そんな本作のヒロイン。演じているのは、『イントゥ・ザ・ウッズ』のシンデレラ役が記憶に新しいアナ・ケンドリックです。

セクシー顔の美女ながら、反抗期に入った“お隣のアナケンちゃん”的な親しみを持てる女子大生を好演。劇中で披露するパフォーマンスがシングルカットされ、全米チャート6位を獲得するなど、この作品を通じてすっかりスターの仲間入りを果たしていますね。 http://youtu.be/cmSbXsFE3l8

脇を固めるのは、『ヘア・スプレー』での意地悪なお嬢様役が印象的なブリタニー・スノウやブロードウェイからキャリアをスタートさせているアンナ・キャンプなど、歌って踊れる実力派。8pitch_perfect_07

そして、セックス依存症のビッチやギャンブル好きのレズビアン、常にささやき声のアジア人、とキャラが濃いメンバーの中でも圧倒的な存在感を見せるレベル・ウィルソンは、もはや準主役の風格。1分に1回以上の勢いで下品なギャグをぶちこんでくる、凄腕の笑いの刺客です。ステージの空気を一転させるパワフルな歌声とパフォーマンスにも注目!

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■ラブコメパートは“まさか”のときめき祭り

ベッカとともに大学ラジオ局でCD整理のバイトをするうちに距離が近づくのが、ライバルチーム「トレブルメーカーズ」のジェシー。

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演じているのはスカイラー・アスティンで、マイケル・セラにも似た口元のカメっぽさがキュートではあるものの、いまいち冴えない男の子です。なのに、CDや映画を通したときめき☆コミュニケーション術にあっという間にひきこまれ、とどめのセクシーな歌声にノックアウトされてしまったのは私だけではないはず……。

『ピッチ・パーフェクト』の本筋はもちろんアカペラとシスターフッドの物語なのですが、全国のラブコメラヴァーの皆さんご安心を、しっかり恋愛パートも楽しむことができます。

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■超有名曲でノリノリの映画鑑賞を 12pitchperfect-cover-original-vol-2_00[1] 世界中を熱狂させた魅力の一つは、マッシュアップ&新鮮なアレンジとともに披露されるマドンナやPitbull、マイリー・サイラスなどの新旧ヒットソングの数々。アカペラで打ち直された名曲たちは、劇場をライブ会場にも変えてしまいます。

最後に、思わず体が動いてしまう大ヒット曲の中から、特に劇中でのパフォーマンスとのギャップが面白い原曲(私的)3選をご紹介。鑑賞前あるいは鑑賞後の余韻が残っているうちに予習&復習すれば、さらにディープに作品を楽しめるかも? それでは皆さん、よい『ピッチ・パーフェクト』体験を!

●リアーナ「Don’t Stop The Music」 https://youtu.be/yd8jh9QYfEs

●ケリー・クラークソン「Since U Been Gone」 https://youtu.be/R7UrFYvl5TE

●ブルーノ・マーズ「just the way you are」 https://youtu.be/LjhCEhWiKXk

{日本版予告} https://youtu.be/scsGvFKJesY

{映画公式ページ} http://pitch-perfect.jp/

(@eryeryeryna)

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