【Music】寒い国の優しい音楽

PromiseAndTheMonstersmallAnnaWergelius
こんにちは、@vertigonoteです。先週末は都心の気温が30度を超えていたのに、今週はいきなり肌寒くなってきましたね。秋冬の音楽、私の定番は「寒い国」の音。今日はお気に入りのサウンドを、いくつかご紹介しましょう。秋の夜長にココアを入れて、毛布にくるまって読書…などという至福のひとときのBGMなどにいかがでしょう?

■Ólafur Arnalds

エモーショナルで優しいピアノが印象的なサウンド・クリエイションでお馴染み、アイスランドの作曲家/演奏家オーラヴル・アルナルズ。ツイッターでの「毎日新曲発表」企画も含めた“I would like to bring my classical influence to the people who don’t usually listen to this kind of music…open people’s minds. ”というメッセージが心を打ちます。1986年生まれの若い才能は映画界でも注目される存在で、『アナザーハッピーデイ〜ふぞろいな家族たち〜』ではやたら不穏な弦楽スコアを手掛けていました。

■Dustin O’Halloran

同じくサウンドトラックも手掛けているのがベルリン在住(なので寒い場所にカウント)アメリカ人ピアニスト、ダスティン・オハロラン。『マリー・アントワネット』で知った方も多いのでは?昨年は来日コンサートもありました(行けばよかった…)。TVミニシリーズのThe Beauty Insideでの浮遊するメランコリックな旋律を繰り返すピアノにところどころでグロッケンが重ねられたサウンドは、今のインディー映画の「気分」を代表するものかも。

『今日、キミに会えたら』でも印象的に使われていました。あの映画にはそういえばどこか「寒い国」っぽさを感じたものです。

■pascal pinon
アレックス・ソマーズがプロデュースしていることでも注目のpascal pinon(パスカル・ピノン)はアイスランドの双子ガールズ・デュオ。

全体に漂う夢見がちなポップと適当に鼻歌で作った歌を散らかった部屋で家族で合奏してる感じの手作りの温もり感あるサウンドが特徴。

■Röyksopp

定番中の定番、ノルウェーのエレクトロポップチームRöyksopp (そろそろ新作出ないものかしら…)の名曲はchillyな夜のサウンドトラック。肌寒くなるとしょっちゅう聴いています。デジタルな音に“8bit感”という「懐かしさのコード」が存在することを意識するきっかけになりました。このPVもなんだか妙に不気味で大好き。時々見返したくなります。

■Promise and the Monster

私が冬になると必ず聴きたくなる音楽の代表格はスウェーデンの歌姫Billie Lindahl の声が美しいPromise and the Monster。静謐に冴えわたった冬の夜の月のような声には、どこかダークで呪術めいた響きがあります。聴いているだけで周りが真っ白な雪の中の世界に染められていくよう。

■Fever Ray
スウェーデンの魔女系シンガー、Karin Dreijer(The KnifeのVo)のゴシックなソロ・プロジェクト・・・といっても私は「赤ずきん」で使われているのを聴くまで彼女のことをまったく知らなかったのですが。

やっぱりどこか呪術めいていてかっこいい。強いスウェーデン訛りの英語もサウンドに不思議とぴったりきます。このIf I Had A Heartは『わたしはロランス』の冒頭で印象的に使われていましたね。ロランスの背中と、彼女を凝視する人、人、人、というあの象徴的なシーンでした。

そうそう、11月には北欧MUSIC NIGHTも開催されますね。季節的にぴったりではないでしょうか。

なお、完全に余談ですが、寒い国の音楽というのは妙に珍妙で、それがクセになるというものも多くあります。ノルウェーのお笑いコンビ芸人がなぜか全世界を巻き込んだThe Fox (What Does the Fox Say?)祭は記憶に新しいですね。ロシア/ウクライナエリアにはなんでそこまでしてお色気サウナの歌作ろうとするんだかよくわからないサウナ・ダンス・ポップMMDANCE  БаняПающие трусы – Саунаがあり、一部で注目が集まっているフィンランドから現れたカブキ・メタルWHISPEREDという不思議なものも…そういえば北欧メタルは1大ジャンルでしたね。メタルとエレクトロはだいたい寒い場所で流行る、というのは何かあるのでしょうか…(いや、これは考え始めたら収集がつかなくなるのでとりあえず置いておきます)。

ジャンルは色々ありますが、寒い国のどこか優しく懐かしい音楽には、どれも空気の冷たさが貼りついている印象とともに、なぜかオーガニックな音でもデジタルな音でも(ときに微熱っぽいほどの)不思議な温もりと懐かしさが感じられる気がします。だからこそ、私はこういう音楽を肌寒くなると聞きたくなるのかもしれません。(@vertigonote)

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