【Movie】キューティー映画を見に行こう!2013年秋編

Rioこんにちは、@vertigonoteです。9月も後半に入り、だいぶ涼しくなってきましたね。今月公開中~来月公開の気になるキューティー映画あれこれ、2013年秋も充実しています!

【公開中】
『タイピスト!』
タイピストまだまだ大ヒット上映中のこちらはまるで(実際に劇中でも使われている)ルロイ・アンダーソンの音楽のように懐かしく愛らしい作品。ローズ・ピンクのドレス、ローズ・ピンクのタイプライター、ローズ・ピンクの頬の女の子、その名も“ローズ”のばらいろハッピーエンド・スポ根・ロマンス。大変微笑ましい世界名作劇場タッチの作品で、「上司、相棒、大好きな人」というバディ関係――素朴で嘘のない女の子の屈託のなさと才能が過去を悔やみ続ける年上の屈託男子を救う、というプロットにクラシック映画へのオマージュがいっぱい。そこに昨年の『最強のふたり』と少し重なるような、現代的な「素敵な関係」をロマコメに持ち込んだ感じもあります。でも何より「仏蘭西はやっぱりガールズ・ドリームの叶う場所じゃないとね! 」という清々しさにあふれていて、どうしたってにっこりしてしまうのです。

『ジンジャーの朝 ~さよなら、わたしが愛した世界』
gingerrosa同じ病院の隣り合うベッドで生まれたジンジャーとローザ。ずっとこのままでいたかったのに――。1960年代を舞台に、小さな閉塞した世界のなかで親友との関係がこじれて断絶し、両親の不仲や核問題の恐怖やいろいろな絶望で退路を断たれていくジンジャーの心の痛み。賢くて感受性豊かな女の子が、そのことで苦しむ姿は逃げ場がなさすぎてつらいのですが、希望は消さない。その節度が私にはとても愛しい作品です。全く物語は異なるけど私は『フィッシュ・タンク』(撮影監督は同じロビー・ライアン)を思い出すところも。年齢設定上、実年齢より大人っぽく装った(でも笑ったり泣いたりした顔は13歳の「こども」の顔!)エル・ファニングの健気さと新星アリス・イングラートの無邪気に暴力的な色っぽさも忘れがたい素晴らしさ。上映は今週いっぱいなので、未見の方は是非。

『アップサイドダウン 重力の恋人』アップサイドダウン
二つの惑星が重力で上下に引き合う世界のさかさまの男女の恋というSF世界からしてロマンティック。『バチェロレッテ』も良かったし、キルスティン・ダンストはやっぱりキューティー映画アイコンです。そういえば設定からして逆さまキスといえば『スパイダーマン』!キキのためにあるような作品、といえるかも・・・早く見なくては(まだ見てない)

『あの頃、君を追いかけた』
あの頃君を追いかけたビタースウィートでロマンティックな青春映画というキューティー映画的にも注目の作品が増えている台湾映画。高校の同級生グループを軸に1994年から2005年までの約10年を甘酸っぱいエピソードや懐かしいアイテムいっぱいで描いているとなれば今作も見ておかなくては(これもまだ見られてない)。「10年間、色々あった」をどんなタッチで描いてるのでしょうか。

『大統領の料理人』
大統領の料理人食欲の秋にぴったりの1本。鑑賞前にフレンチ・レストランをご予約されることをおすすめいたします。「食べた人がいかにおいしいかを演技で説明する」シーンを描かず、映る料理がすべて宝石のように美しいことで「おいしさ」を映像化することに成功している稀有な例ではないかと思います。画面に澄んだ色のスープやパリパリのパイ皮が映るだけで画面ごと食べたくて涙が出てくるほど…!最高の食材のために遠慮なく行動し、誰かの意識を変えようとは全く思っていない、現実家にして最高の料理人オルタンスを演じたカトリーヌ・フロも実に魅力的。「失礼ですが、わたしはプロですよ」の言葉がとても素敵でした。

そして今週からは・・・
【9/20~】
『ビザンチウム』
byzantium-fotos-2「想像する少女」→「殺された少女」→「殺す少女」→「殺す少女」→「ヴァンパイア少女」→「知的生命体に寄生される少女」ってもうなんというか業を通り越して人外が進みすぎてる気がするシアーシャ・ローナンの特殊美少女道、ヴァンパイア編。ニール・ジョーダンの『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』以来のヴァンパイアものということで、あちらが男二人の永遠の伴侶を美少女が破綻させる作品(とまとめるとざっくりしすぎですが)だったのに対して、今回は女二人の関係に美少年(病んでる系に美しく進化したケイレブ・ランドリー・ジョーンズ!)が絡んでくる模様。「ものかくむすめ」もので大河浪漫要素もあるようですし、人生最初に劇場で見た洋画が『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』な私は見なくてはならない作品な予感がします。

【9/21~】
『ウォーム・ボディーズ』
ウォームボディーズ『ショーン・オブ・ザ・デッド』以来、冴えない男子の終末ボーイ・ミーツ・ガールなラノベ・ゾンビ映画(ZOM ROM COMというジャンルだそう)という金脈ができたのだなあと改めて思わされます。これはもうとにかく可愛かった……ゾンビのニコラス・ホルトが本当に可愛かった……!首をすくめる癖、一目惚れの瞬間に目をまんまるに見開くところ、あんまり喋れないので(ゾンビだから)気持ちをレコードで伝えるというのももういちいち可愛いホルトのアイドル映画。キューティー映画マストの「イケてない子の変身」パートのアレンジも、勇気を出して壁を超えるというモチーフも、ソツなく固めてきたゴキゲンな作品です。

【特集上映】スクリーン・ビューティーズ
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もうすぐこちらも始まりますね。第一弾はオードリー・ヘプバーン特集。
「ティファニーで朝食を」「パリの恋人」「麗しのサブリナ」をスクリーンで!

【10/5~】
『ブルー 初めての空へ』
rio-movie-photo-3-Ninja Romeo既に劇場未公開(ラテンビート映画祭での上映のみ)でソフトは出ているのですが、イオンシネマで限定上映が決まっているようです。ロマコメとしても可愛いですし、きらっきらの極彩色ミュージカルシークエンスと飛行シーンのワクワク感が圧倒的な作品なので、劇場で見られるのは素晴らしい体験になるはず。サンバのリズムにのせて踊りましょ!

【10/12~】
『天使の処刑人 バイオレット&デイジー』
violet__daisy「想像する少女」→「殺された少女」→「殺す少女」→「殺す少女」→「ヴァンパイア少女」→「知的生命体に寄生される少女」ってもうなんというか業を通り越して人外が進みすぎてる気がするシアーシャ・ローナンの特殊美少女道、処刑人編!何が恐ろしいってシアーシャと少女処刑人コンビの相棒を演じてるのがアレクシス・ブレデル(1981年生まれ)だということですよ!予告での「バービーほしい!」や尼さん姿での銃撃戦にへんてこキューティー映画の予感がヒシヒシと。

【10/18~】
『ダイアナ』
Naomi Watts Diana本国での評価はけちょんけちょんでしたが、高野麻衣が大泣きしたらしくこのとおり大絶賛しているので心にプリンセスがいる人は是非!という作品ではないかと。それにしてもナオミ・ワッツは決して元のルックスが似ているわけでもないのにあの上目使いを完璧にマスターしたことで表情が完全にダイアナのそれに変貌しているのが凄いですね。

【10/26~】
『ニューヨーク・バーグドルフ 魔法のデパート』
ニューヨーク・バーグドルフ 魔法のデパート今年はファッション・ドキュメンタリーと商業美術展の大当たり年だと思うのですが、特に気になる作品はこれ。ニューヨーク五番街の超高級デパート、世界最高のデパートとされるバーグドルフ・グッドマンのドキュメンタリーとくればそれだけでワクワクしてしまいます!早く見たい!

『セイフ ヘイヴン』
セイフ ヘイヴン写真、手紙、「与える」という言葉、曇り空のビーチ、お日様色のキッチンの床、森の中でカヌー。こういう映画をバカにするようになったらひっぱたいてください!というくらい正しいロマンス小説映画で安定のニコラス・スパークス案件です!私もジョシュ・デュアメルとずぶぬれで森の中走ったり(貼りつくシャツ!)人がいなくなったダイナーで踊ってキスしそうになるけどできなくて、とかやってみたいよ。実はちょっとツイストがあるミステリなんですが、ミステリとしては割と簡単に想像できる展開や突っ込みどころ満載なところも、これぞキューティー映画。それにしても毎度ながらジョシュと子供の相性のよさったらありませんね(「かぞくはじめました」や「ラモーナのおきて」もおすすめ)!ロマンスのヒーローはイクメンの時代!

『ハンナ・アーレント』
Hannah Arendt個人的に10月に花園magazine読者の皆さんにいちばんお勧めしたい作品はこれ。人類最大の国家犯罪とも言われるホロコーストを「悪魔のようなナチス」という記号に当てはめることなく現代の罪悪として再定義し、集団が思考停止に陥るシステムに抗った彼女の存在に光を当てたマルガレーテ・フォン・トロッタ監督の志の高さにも震えますが、何よりも素晴らしいのはこれがエモーショナルな、究極の女のハードボイルド映画として撮られていること。片手にタバコ、片手にペン、常に現実を見つめて思考し、そして考えたことを声にする覚悟を決めたハンナと、彼女の同志たちのシスターフッドの物語としての「ガールズ・ムービー」としても胸が熱くなる素晴らしい作品でした。多少ハンナ・アーレントがどんな人か知ってたほうがいいとは思うので 公式サイトを是非ご一読のうえご覧くださいませ。

公開ラッシュに加えて東京国際映画祭や特集上映も多々始まり、今年の秋もやっぱり多忙になりそうです。(@vertigonote)

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