【お知らせ】【Life】結婚に正解はない/エッセイ『普通の結婚』

こんばんは、ガーリエンヌです。
5月7日に開催された文学フリマでは、紙版最新号Vol.9「夜のときめきを探して」をはじめ、花園magazineを販売いたしました。ご購入いただいた皆様、誠にありがとうございました!

当日は、私の結婚にまつわるエッセイ『普通の結婚』も販売いたしました。27歳で結婚を意識してから、出会いの場へ臨み、のちに夫になる人と出会い、2年かけて結婚した経緯、また結婚後に思うことを文章化したものです(約8000字)。
【目次】
長野新幹線で婚活に目覚める
出会いは短期集中プロジェクト
13番目の女
結婚まであと何キログラム?
ゼクシィの対極の世界
食洗機より必要なもの
呼び名問題
おわりに

結婚というごく私的なことを文章化するのは、おこがましい、恥ずかしいという気持ちもあります。ただ同時に、書く意義があるとしたら、結婚に正解がないからこそだとも思います。
また書いてみたことで、他の方の結婚観ももっと知りたい!という気持ちになりました。

読んでいただいた方の反応を見ると、意外にも「おわりに」に載せた、結婚へのモチベーションについて共感していただきました。これは自分の結婚観を凝縮した文章だったので、嬉しかったです。
以下、「おわりに」を掲載します。

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結婚にまつわるあれこれを書いてきた。結婚を意識してから、実際にそれを経験するなかで、「これは非常に書きがいのある経験だ」と感じていたが、入籍から1年半経って、やっとまとまった文章にすることができた。途中、一般論のように語っている部分もあるが、根拠はどれもあまりにも個人的なことだ。ここに書かれていることはすべて書き手の主観と経験に基づきます、と断り書きを入れようとして改めて、結婚というのは本当にこの言葉通りで、ひとつとして同じものはないし、他人と比べていいとか悪いとか評価するものでもない、と実感する。「みんな違ってみんないい」が大前提にあるからこそ、結婚はすべて平等であり、特別な結婚などない、どんな結婚も普通である、と私は言っていい気がしている。

それでも、この期間で私が見知った「結婚」は氷山の一角であり、この先きっと、新しい出来事、新しい感情を経験するだろう。
年下の友人から「なぜ結婚というスタイルを選んだのか」と訊かれたとき、最初はうまく答えられなかった。確かにパートナーと一緒に暮らすなら、同棲でも事実婚でもいい。「将来子どもを作ることを考えると、現在の日本では結婚という制度のほうが」などとまわりくどい理由付けをしてみたが、ベストな答えではないと自分でも感じていた。だが、いま少し時間が経って思うのは、私は新しい経験をしたかったのだ、ということだ。
29年間の独身生活は、本当に楽しかった。特に大学進学で上京してからの10年は、やりたいことをやり尽くすことを目標に生きてきた10年だった。独身として経験できることを十分試した頃、夫に出会って、自然と「結婚するならこの相手、このタイミングだな」と思った。結婚というものを私もしてみたい、と素直に思ったのだ。実際に結婚という選択をしたことで、今までとはまったく違う経験をしている。結婚生活は、細かい意見の相違は日常茶飯事で、トラブルが起こることもあるが、今のところ楽しさや面白さのほうが上回る。

そういう意味では、私の結婚への最大のモチベーションは、経済でも子供でも老後でもなく、もっというと愛でもなく、好奇心なのかもしれない。このパートナーと一緒に、どんな人生を送れるんだろうという好奇心だ。その証拠に、私は結婚後の人生に対して、今日もワクワクし続けている。

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夫の両親に初めて会うときの格好についてや、結婚後のパートナーシップの変化についてなど、まだまだ書きたいこともたくさんあったのですが、それはまた別の機会に。

花園magazine(Vol.4~9 各500円)ならびに、『普通の結婚』は、通販でも販売しております。
『普通の結婚』は、紙版は200円、PDFファイル(表紙なし・メールにてご送付)は150円です。『普通の結婚』のみご購入希望の方に関しては、iTunesギフトでの支払いも受け付けております。(こちら勘違いで、150円ではiTunesギフトのやり取りができませんでした。申し訳ありません)
ご購入希望の方は、hanazonomagazine@gmail.comもしくはガーリエンヌのTwitterのDMまでお問い合わせください。

ちなみに、結婚祝いにおすすめのアイテムについてはこちらでご紹介しています。

(@girliennes)

【Movie】【Book】私が好きな動物たちの物語

こんにちは、ズバリです。今年のアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞したのは『ズートピア』でした。かわいいうさぎの警察官とクールな詐欺師のキツネのコンビをはじめとした魅力的なキャラクターに加え、草食動物と肉食動物の間にある偏見や差別を描いた、人間社会を反映したストーリーも印象的でした。一方、3月に公開された『SING/シング』も擬人化した動物たちが主人公になった作品。こちらは動物の種類にあまり意味をもたせなかった分、哺乳類も爬虫類も虫たちも皆スターになれるんだというポジディブなメッセージを発しています。今回は「私が好きな動物たちの物語」を紹介していきたいと思います。

■『マウス アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語』
本作はアート・スピーゲルマンが自身の父親の収容所体験を漫画化したもの。タイトルのマウスはユダヤ人を指し、作中、ユダヤ人はネズミの顔で描かれています。一方、ポーランド人は豚、ナチスは猫と、民族/国民によって外見がはっきり区別された描写になっています。たとえば、普段はネズミの顔をした父親が生き延びるためにポーランド人のふりをする場面がありますが、ここでは豚のお面をかぶっています。非常に重いテーマでありながら、途中でやめることなく読ませてしまうのは、この擬人化された絵の面白さも一役買っているのかもしれません。
戦時下の父親はどんな時も絶望しない冷静さと知性と運を兼ね備えた人ですが、時折挿入される現代パートでの父親はユダヤ人のステレオタイプを体現したような人なのもペーソスを誘います。そんな父親の差別に対する考え方が描かれる場面では、差別された人が差別をしないわけではないことを突き付けられ、差別の根深さを感じずにはいられません。父親のことをヒーローではなく、一人の生還者として率直に描いたアート・スピーゲルマンにも度量の大きさを感じます。

■『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』
ガブリエル・バンサンによる絵本をアニメーション化した本作は、観ると心が穏やかになる優しい作品です。アーネストはワンマンバンドを生業に一人で自由に暮らすクマ。どこか中年の悲哀とユーモアを感じさせる存在です。セレスティーヌは絵を描くことが好きな孤児のネズミの女の子でやや変わり者扱いされています。それぞれの世界で孤独を抱える2人が出会って、一緒に暮らしていく様子を描いています。
普段は分断されているクマとネズミの世界。お互いの存在を認識しながらも、クマは地上で、ネズミは地下で、交流することなく暮らしています。どちらの世界も擬人化されていますが、それぞれの特性を生かした街並みになっていて、少しズートピアにも似ています。
ストーリーもさることながら、とくに素晴らしいのは水彩画のような温かみのある絵。絵本の世界に入りこんだような気持になれる、ずっとそこに浸っていたくなるような映画です。躍動感のあるアクションシーンやアーネストとセレスティーヌの表情から、ジブリの影響も大きいのだろうなと思います。本作を観て、懐かしさを感じた大きな理由はそこにあるかもしれません。何だか忙しいなあというときに見直したくなります。

■『ひげよ、さらば』
異色の児童文学作家、上野瞭による本作は「野良猫 地獄の抗争」と言いたくなるような骨太な小説です。子ども向けに連載されていたそうですが、その内容はハードボイルドで、猫版仁義なき戦いのよう。表紙にある内容紹介には「野良猫たちのバラード」と表現されています。記憶をなくした主人公猫、ヨゴロウザは野良猫の片目と相棒になり、野良としての生き方を学んでいきます。片目の夢は野良猫たちを団結させて、冬になると襲撃に来るであろう野良犬軍団から身を守り、無事に春を迎えること。片目はヨゴロウザをリーダーに仕立て上げますが、野良猫たちはなかなか団結しなくて(猫だから)…というのがあらすじ。
約800ページにも渡るお話のなかには、気ままでだらしないけれど個性が際立つ野良猫ズ(歌ってばかりいる歌い猫、博識の学者猫、etc.)や凶悪と噂される野良犬軍団(タレミミ、ハリガネなど名前がいちいちかっこいい)、麻薬としてのマタタビ、哲学めいた会話といったかわいいだけじゃない犬猫たちの世界が広がっています。ヨゴロウザの過去には何があったのか、野良犬軍団との関係はどう展開していくのか、ヨゴロウザを利用しているようにもとれる片目の思惑とは何なのかなど、読みどころ満載です。
読了後の思えば遠くに来たものだという感じは、膨大なページ数から綴られる重厚なストーリーによるものだと思います。寺や神社にいる野良猫たちをこれまでと違う目で見てしまうとともに、すべての猫たちにエールを送りたくなります。

擬人化された動物たちの物語は、キャラクターの魅力が際立った作品が多い印象ですが、人間社会を色濃く反映していて、何でこの動物なのかを考えるのも一つの楽しみなのかなと、今回改めて思いました。NETFLIXで配信されている馬の俳優が主人公の『ボージャック・ホースマン』も面白そうですし、これからも物語の中の動物たちに注目していこうと思います。

【Movie】選んだその先にあるもの――『T2 トレインスポッティング』


こんにちは、Chiaです。ようやく春らしい陽気が訪れ、東京では桜が見頃を迎えましたね。今週末には映画『T2 トレインスポッティング』が公開されました。

前作『トレインスポッティング』(1996)は世界的なヒットを記録し、ほぼ無名だったキャストや製作陣らを一躍スターダムにのしあげました。なかでも監督のダニー・ボイルは数多くの映画を撮り続けるなか『スラムドッグ$ミリオネア 』(2008)でアカデミー監督賞を受賞、ロンドン五輪芸術監督に抜擢されました。また主人公のマーク・レントンを演じたユアン・マクレガーは、その後ハリウッドに進出し『スターウォーズ』エピソード1~3では若きオビ=ワン・ケノービを演じています。他
のメインキャストであるベグビー役のロバート・カーライル、スパッド役のユエン・ブレムナー、シックボーイ役のジョニー・リー・ミラー、ダイアン役のケリー・マクドナルドらもそれぞれイギリス映画界に欠かせない俳優として活躍しています。

『トレインスポッティング』の続編を製作するという噂を聞いたのは、いつだったでしょうか。インタビューなどから推測するに、噂自体はアーヴィン・ウェルシュの小説『ポルノ』(2002)の刊行以降しばしば出てはたち消えていたように感じます。『ポルノ』は『トレインスポッティング』の続編として書かれ、舞台は『トレインスポッティング』の9年後の世界です。物語は前作の主人公・レントンに代わり、ショーン・コネリー好きで007オタク、女癖が悪いシックボーイによって進行されて
います。シックボーイ、スパッド、ベグビー、レントンの4人は30代半ばの設定で、シックボーイはレントンやスパッドまで巻き込んで、裏ビデオ=ポルノを撮って売りさばこうとします。読み終えた後、チンピラとしか呼べない困った奴らーーー(ただし懐かしい面々)の言動を再び味わった妙な高揚感と共に、題材的に映画化するには難しいのではと思ったことを覚えています。

事実、脚本家のジョン・ホッジの脚本を読んだダニー・ボイルとアーヴィン・ウェルシュは難色を示し、ジョン・ホッジも含めて意見が一致したと言います。ウェルシュはこう語っています。
「脚本が個人的に好きではなかった。皆そうだった。映画の中で映画を表現することも、登場人物たちがポルノ映画を撮ることも、草案では満足にいかなかった」「誰だって、『トレインスポッティング』が築きあげたものを駄目にしたくなかった」(djmag.com)※1
また、ダニー・ボイルとの確執が伝えられていたユアン・マクレガーが続編製作に乗り気ではないことも、ファンにとっては気がかりでした。ボイルは監督した最初の3作品『シャロウ・グレイブ』『トレインスポッティング』『普通じゃない』の主役にユアンを起用しました。それらに続くハリウッド大作『ザ・ビーチ』にも彼を起用すると本人に伝えてあったものの、プロデューサー側からの「もっと有名な俳優を出したい」という意向により、主役はレオナルド・ディカプリオ
に変更されました。ユアンはそれ以来、ボイルはもとより彼のプロデューサであるアンドリュー・マクドナルド、脚本家のジョン・ホッジのことも避けていたと言います。(thegurdian.com)
二人の関係に変化が訪れたのは、ボイルが『スラムドッグ・ミリオネア』でBAFTA(英国アカデミー賞)に出席した時のこと。ユアンがスピーチの台本の代わりに、監督に本心を伝えたのだと言います。
「どれだけボイルと一緒に仕事するのが好きで、現場で彼に会うのが嬉しかったかを伝えたんだ。自分は彼のことを信頼していて、自分のベストの仕事は彼が引き出したものであることも。それから一緒に仕事をしなくなった後の監督作品を全部言ったんだ。作られた順番を、時系列に覚えていた。」(thegurdian.com)※2

このような紆余曲折を経たのち、映画『T2 トレインスポッティング』はオリジナルのキャスト&スタッフを携えて帰って来ました。ガーディアンの記者の言葉を借りれば、それはまるでバンドの再結成。ファンにとって彼らのカムバックが、不安と期待を抱かせるところも似ています。そして、物語が続編である以上、前作を鑑賞することでより堪能できる内容であることは書いておきたいと思います。再結成したバンドに対して、ファンは何を望むのでしょうか。懐かしのヒット曲か、期待を(良い意味でも悪い意味でも)裏切る新曲か、それともただ続けてくれるという存在自体か。『T2』はそれらの要素がすべてバランスよく合わさった作品に仕上がっています。

メインの4人は40代半ば、レントンは46歳の設定。『トレインスポッティング』のラストで、ドラッグ取引で得た16000ポンドという金を仲間から奪い、スパッドだけには取り分の4000ポンドを残して、アムステルダムに逃げたレントン。「俺はリースを出なくちゃいけない。スコットランドから出て行かなくちゃいけない。永久に。すぐに。ロンドンに半年間行くとか、そういうんじゃなく。俺はこの街の限界と醜さを見せつけられた。」(『トレインスポッティング』P.292)
と語っていた、あのレントン。『トレインスポッティング』ではレントンが「人生を選べ」とこちらに語りかけてきましたが、今作では語り手ではありません。物語はレントンを中心として展開しますが、あくまで登場人物の一人として描かれます。

(以下、ネタバレがあるので注意してください)


『T2』では、現在のレントンの生活が順調にいっていないことがわかります。シックボーイと再会した時に、15年前にオランダ人と結婚して子どもが2人いること、小売業の在庫管理システムの仕事をしていることを伝えますが、物語が進んだところで、実はもうすぐ離婚することと、実は子どもの話は嘘で、最初からいなかったこと、リストラの憂き目にあっていること、数ヶ月前にトレーニング中に倒れて手術を受けたことが明かされます。レントン曰く「残りの30年間をどう生きたらいいかわからない」八方塞がりな状況です。戻って来ざるを得なかったのには、妻も仕事も失った彼に唯一残されたものが、自分自身のルーツ=故郷であり、仲間に他ならなかったという事実が浮き彫りになります。※3

他の人物たちについては、より悲惨な状況であることもわかります。スパッドは、レントンが会いにいった時には公団、まさしく『トレインスポッティング』でエイズを患って亡くなったトミーが住んでいたような粗悪なフラットで、薬による自殺を図っていました。20年間ずっとヘロイン中毒で、工事現場での仕事も失い、妻と息子とは別居しています。シックボーイは、ずっとコカイン中毒です。ガールフレンドの売春婦・ベロニカをパートナーに、彼女と客の行為中のビデオを盗撮し、それをゆすりのネタに客から金を巻き上げています。そしてそれがうまくいかなくなると、パブを売春宿(サウナ)に改装する計画を考えて、そのパートナーにレントンを引き入れます。ベグビーは刑務所での刑期を終える前に、仲間の囚人に自分の腹を刺すように指示し、入院した病院を抜け出して妻と息子の元に戻ります。が、その後も犯罪に手を染めます。20年もの歳月を経ても、登場人物たちの本質は変わらず、ドラッグ中毒者はドラッグ中毒者のまま、犯罪者は犯罪者のままです。むしろ経験を得た分、悪いところに拍車がかかったようにすら思えます。

レントンにはやり残したことがあります。そう、20年前に仲間から金を盗んだツケを払わないといけません。幼少時代から共に過ごした仲間ーーースパッドとシックボーイと再会し、かつての絆を取り戻そうとします。ベグビーはまだ刑務所にいると思っていますが、シックボーイがそれを知りつつ隠していたことが後で判明します。どのみち、レントンはベグビーに会えません。仲間のうちで唯一恐れていた人物であり、会うと殺されると知っているからです。ベグビーはいわば過去に生きている人物です。長い刑期で彼は完全に外部の世界とは切り離されていた憤りから、自分の人生を台無しにした(とベグビーは思っている)相手、レントンに深い恨みを抱いています。

『T2』でレントンはシックボーイに「青春の旅人」と形容されるほど、ノスタルジックな気分になっています。それは観客にとっても同様で、作中にあちこちに挿入されている『トレインスポッティング』のシーン、もしくは新しく撮影された幼少期の映像を観ているうちに、彼らがまるで旧くからの友人のような懐かしさを覚えます。前作と同じセット、小道具、音楽もその役割を果たします。郷愁は、現在の彼らの姿を決して見栄え良く描いてはくれません。時間、若さ、エネルギー、健康、未来への希望・・・。20年間で、彼らが失ったものが見えてきます。格好良く年を取ることが、いかに難しいのかと考えさせられます。基本的には何も変わっていないのに。しかしその一方で、彼らが幼少期の頃から腐れ縁ともいうべき強い絆で結ばれ、共生的な関係で互いが成り立っていたのかもわかってきます。

過去への執着は、おそらく仲間との関係性からきているのでしょう。裏切った罪悪感も関係して、レントンは、スパッドからヘロインを抜く手助けしたり、シックボーイと共に仕事をしたり、トミーを弔ったり、仲間とつるんで行動します。また、シックボーイのガールフレンドであるベロニカを口説くために一緒に買い物し、レストランで食事をしますが、そこで「よくシックボーイが言う『人生を選べ(Choose life)』って何なの」と聞かれて、説明する場面があります。2016
年度版の「人生を選べ」を披露することによって。「フェイスブック、ツイッター、インスタグラムを選べ。・・・」

そう、時代は変化しました。舞台となったエディンバラ郊外の港町・リースもこの20年間で変貌を遂げたことがわかっています。すでに『ポルノ』においても、スパッドがこのように街の様子を語っています。「旧いリースは消えてなくなるんだ。トールクロスを見てみなって。いまじゃ金融センターだぜ。前はストッケリーだったストックブリッジは、ずいぶん前からヤッピー御用達の住宅街だし」(『ポルノ』P.293)再開発の波が訪れ、街が変化していることを体感する4人。シックボーイとレントンは「中小企業への支援プロジェクト」に応募します。リースのさらなる発展を約束するビジネスとして、パブをモダンなB&B(実際には売春婦)に改装するというアイディアをプレゼンした二人。結果、見事に採用され、手にしたのは10万ポンド。ここでようやく明るい兆しが見えてきますが、一方ではレントンを追うベグビーが近づき、終盤の展開にもつれ込みます。※4

レントンに復讐を果たしに行く直前、べグビーが息子に「人は変化しないが、社会は変化する」と語るシーンがあります。人は変わらず、今までやってきたことを繰り返し、延長線上にある未来へ手を伸ばしてみるだけなのです。いつか何かを掴むこと、誰かがその手を繋いでくれることを心のどこかで望みながら。残念ながら、ベグビーはそれを知りつつも、自分の中にある狂気や暴力性を抑えられませんでした。
「Be addicted, just be addicted to something else(「夢中になれることを探せ。別のことでもいい」)」とレントンから言われたスパッドは、映画の後半に、過去と仲間との絆から希望を見出します。レントンとシックボーイは、なんだかんだ言いつつもコンビとしての相性は抜群です。もともと悲壮感が薄く、悪知恵が働く二人ですから、いつか売春や窃盗よりましな生き方を見つけるのではないでしょうか。(『T2』で馬鹿なことやってるのは、ほぼこの二人。)そして若く野心に溢れたベロニカには、かつてのレントンの姿が重なります。※5

『トレインスポッティング』はヘロインや仲間と縁を切って、自分の道を切り開く物語でしたが、『T2』は再び仲間と出会い、それぞれの人生が交差するなかで、自分自身を見つける物語です。
彼らは社会に翻弄され、自分の首を絞め、時には押しつぶされそうになりながらも、なんとかまだ立っています。限られた選択肢の中からも、まだその先に続く人生を模索していけるのだと思わされた、鮮やかなエンディングでした。※6

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※1. ウェルシュは「だから数年前、エディンバラの大きな屋敷の中の部屋で、(ボイルとホッジと)数週間一緒に住んだんだ。まだ一緒にやっていけるか、そのやり方を確かめるために」と続けています。
※2. ユアンはその後にレストランでボイルと偶然出会ったときの様子を、こう語っています。「(偶然出会ったときは)ほぼ元カノと出くわした感じだたよ。本当に恋愛みたいな状態だったんだ。ボイルは自分にとって最初の監督で、特にお気に入りの、好きな監督だったから」また、ボイルもこう話しています。「ずっとユアンとは仲違いしていた。私たちがユアンを裏切ったのだと自分は思っていた。(『ザ・ビーチ』の)与えられなかった役を約束していたから」(the
atlantic.com)
※3. 小説版の続編『ポルノ』では、レントンはアムステルダムでクラブ経営者として成功を収めていた設定でした。ドイツ、イビザ、マイアミなど世界中のクラブフェスティバルを飛びまわるという、シックボーイが嫉妬する生活を送っていました。
※4. ベグビーが浮浪者となった父親に出くわした、Leith Central Stationは当時でも使われていませんでしたが、現在はスーパーと屋内遊戯施設になったそうです。また、レントンがアヘンの座薬を落としたトイレ(「スコットランド一(いち)汚いトイレ」と書いてある)に潜る有名なシーンの場所は、Muirhouse Shopping Centreというショッピングセンターの中にあったbookie、つまり賭場の裏でしたが、現在はTelford Learning Centreという大学施設になっています。(edingburph news)再開発の波がここまで。
※5. スパッドは『ポルノ』では『リース史』という本を書いていていました。
※6. ボイル監督は、インタビューでこう伝えています。「最初の映画はより生き生きとしていて、より楽観的だった。彼らの若さがそのエネルギーをもたらしたんだ。そして自己破壊的で、向こう見ずで、混沌としていて、無責任だった。そのエネルギーは魅力でもあったんだ。この映画(『T2』)ではより思慮深くなっている。そこにある希望も、よく考えられている」(theatlantic.com)


参考文献
djmag.com
https://djmag.com/features/t2-trainspotting-‒-inside-trackthegurdian.com
thegurdian.com
https://www.theguardian.com/film/2017/jan/14/ewan-mcgregor-t2-trainspottingscottish-enough
edingburghnews.com
http://www.edinburghnews.scotsman.com/our-region/edinburgh/five-trainspottinglocations-which-have-changed-beyond-recognition-1-4342455
theatlantic.com
https://www.theatlantic.com/entertainment/archive/2017/03/danny-boyle-on-what-to-expectfrom-t2-trainspotting/520227/
アーヴィン・ウェルシュ『トレインスポッティング』角川文庫、1998
アーヴィン・ウェルシュ『ポルノ』アーティストハウス、2003
(Chia@skintmint)

【Movie】【Book】Hello Handsome Devil ~オム・ファタールの夢~

こんばんは、@vertigonoteです。花園magazine紙版新刊を通販にてご購入いただいた皆さん、ありがとうございます。バックナンバーとあわせて、まだまだ注文受付中ですので、こちらをご覧のうえ、お問い合わせくださいませ。

さて、最近すこし前の記事なのですがこういう文章を読み「ファム・ファタールにあたる男性像」のことを考えていました。
Is there a male counterpart to the “femme fatale” of film noir?
nightmare-alley-power-blondellここで挙がっている『悪魔の往く町(Nightmare Alley)』『Turn the Key Softly』『The Hoodlum』は未見なのでいつか見てみたいと思います、というのはさておき。
ノワール・ヴィランではなく、あくまでも「オム・ファタール」という存在。以前に『定型が反転するとき~女とノワールの可能性~』の記事を書いたときにも、「男を介して女同士が向き合う」構造がある作品や男性キャラクターの設計について触れましたが、私は男女キャラクターの定型からのツイスト(必ずしも反転に限らない)が大好き。ファム・ファタールという言葉のイメージ――どうしようもなく抗えない性的(かつそれだけでない)魅力を持った、破滅を呼ぶ運命の女であり、多くの場合「上昇しようとする」女――というキャラクターを現代的な倫理観の中で定型通りに描くのはかなりの難題ではあるのですが、そこが「男性キャラクター」として描かれることで別の色彩が出てきます。(ちなみに個人的には現代のファム・ファタールの最高峰はファム・ファタールの一人称で徹底的に「私は私の資産です」と言い続けるようなドラマ版『ガールフレンド・エクスペリエンス』のライリー・キーオなんですが、これはまた別の話。)というわけで今夜はフィルムノワールのイメージとして定型になっている「流されてしまいたいという欲望を抱かせてやまない女」の「女」の部分を「男」として描くことに意識的な作品をいくつか紹介したいと思います。

■『ブエノスアイレスの殺人』
muerte-en-buenos-aires-32014年のラテンビート映画祭で上映された80年代のブエノスアイレスを舞台ににしたネオン・ノワール。残念ながらソフトは出てないのですが、Netflixで見られます。「謎めいた美女に堅気の男のまっとうな生が破綻していく」「手に入れたい夢を抱いてしまうことそのものが地獄への招待状」というフィルム・ノワールの主人公が「堅気の男」であるところはそのままにファム・ファタールを美青年に置き換えた直球のオム・ファタールものです。ゲイの富豪が殺され、そのセクシュアリティを表に出さず犯人を見つけるよう捜査命令を受けた殺人課のチャベスが、協力を申し出た第一発見者である美しい青年警察官を囮にして犯人らしきゲイの男に近づかせるが……というプロットは完全に「定型」が意識されているものと思しい。そこに「暗闇の街の美しさ」と「揺らぐ時代に揺らぐマチズモ」という撮りたいものがはっきりと加わって、そういう映画は気持ちよく乗れてしまえばこっちのもの。ゾクッとするほど整った美青年の瞳のアップ→ベッドに腰掛けキャンディの包み紙をひらく青年を服装で警察官だと知らせる、同時に後ろに裸の男が眠っているのがわかる→彼が立ち上がるとその眠っているように見える男が血の海の中で死んでいるのが見える……という台詞のない一連の冒頭の流れで「それ」を説明してしまう情報提示にもうグッと掴まれてしまえば、あっというまの90分。
繰り返される計画停電による突然の消灯、拳銃、不眠症の息子、赤い車、白い馬、ネクタイ、メスのようなナイフ、白い粉、マッチと煙草といったアイテムも艶めかしく撮られ、80’sのディスコティック(Bizarre Love Triangle!)、非現実的な眠れぬ夜の街に堅気の主人公とともにうっとり酔わされるひととき。初心な表情のまま目ひとつで男を落とせる若く美しい男という前提にチノ・ダリンは充分応え、よろめいていく感情を同じく目で反射し返し続けるデミアン・ビチルも見事。私は都市の映画、官能的な悪夢性といったものにどうしても惹かれてしまうので、こういう映画はいくらでも見ていたくなります。

■クリスチャン・モルク『狼の王子』(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
%e7%8b%bc%e3%81%ae%e7%8e%8b%e5%ad%90小説ではこちらのポケミスを。若い娘たちが生まれ故郷から遠く離れた場所で叔母に監禁され、毒を盛られ、弱り切った状態で最後の力で彼女を殺したときには既に遅かった……3人は何故死ななくてはならなかったのか。投函された奇妙な日記を偶然手に入れたコミック・アーティスト志望の郵便局員は、事件の背景にあった不思議な男の話を知る―― 原題はDARLING JIM。これを「狼の王子」にした邦題はなかなか良い趣味だと思います。ちょっと新ジャンル「トワイライト・ノワール」っていけるんでは、と思うようなパラノーマル・ロマンスのようなムードも、ただしこちらの魅力的な男の呪いにかけられた3姉妹と叔母が陥るのは容赦なく残酷な地獄。学校の先生であまり好きじゃない婚約者と面倒ながら付き合っている長女、ゴスっ子でレズビアンの次女、ヒッピー体質ですぐ男と関係を持ってしまう三女、敬虔なクリスチャンで、かつて男に捨てられてから不安定になった叔母。それぞれの“喪女性”とでもいうべきものの描出がとてもうまい。 アイルランドの田舎町、語り部として現れた美しくワイルドな謎めいた男と殺人事件、やがて彼を愛した女たちは彼に支配され……というタイプの運命の男と女たちという男女反転型オム・ファタール案件。非常にわかりやすい「悪女ものの性別反転型」です。謎の男ジムが酒場で披露される「狼に変えられた残虐な王子の神話」の語り手であり、彼自身が「狼」として描かれていく幻想的なイメージは……やっぱりトワイライト的といえなくもない、ような。
前半の男との出会いから地獄になだれこんでいく日記のパートが素晴らしく、視点の変わる後半からどうなるんだこれ、と思っていたら割と説明的になっていくので残念……と思っていたら、後半にも割ととんでもない展開が用意されています。少々やりすぎのような気もしましたが、そのサービス過剰も含めてニヤリとさせられる一品。

■『ピーキー・ブラインダーズ』のシーズン2以降
Peaky Blinders, Series 2『ガールフレンド・エクスペリエンス』はファム・ファタール視点のファム・ファタールものですが、実は『ピーキー・ブラインダーズ』もシーズン2以降は実は「オム・ファタール」ものを「オム・ファタール自身」を主役に据えて描くというツイストがかかったノワール(シーズン1はよりクラシカルでシンプルなノワール/ハードボイルド調です)。この作品の中で最も自分の性的な魅力を利用しているのはトミーだということを後半で明かしていく手際は見事というよりありませんでした。透明な哀しみ、中性的な感覚、酷薄な唇と何も映さない瞳、パーフェクトなオム・ファタールとしてのトミーを演じるキリアン・マーフィ、おそらくこれは生涯の当たり役。脆弱でタフ、青年にして老人、加害者で犠牲者、生者で亡霊。生きるも死ぬも他人事のような顔をしながら誰よりも深く心の傷を負いやすい男の二律背反、「境界線の男」としてそのようにしか生きられない空洞(それが「戦争」で穿たれた穴であることも重要です)を感じさせる「ノワールの主人公の男」でありながら自身が「運命の男」であるという二重構造!!

10518210代の頃、オム・ファタールという言葉は思いつかなかったものの初めて「なるほど性的な魅力を利用する男というのはこんなふうに描けるのか!」と思ったのはアンヌ・フォンテーヌ監督の『ドライ・クリーニング』。クリーニング屋夫婦のもとに現れ両方と関係を持つ青年をスタニスラス・メラールが蒼ざめた肌と暴力の気配とともに演じています。日本語版ポスターの「消せない痕(しみ)」は歴史に残る名惹句!男―男―女の三角関係の構造をつくるオム・ファタールもので、上記に挙げたものとはまた別の種類ですね。

そのほか、ザル・バドマングリ監督の『ザ・イースト』での環境テロリスト集団のリーダーであるアレクサンダー・スカルスガルドもある意味「謎めいていて、運命を変える男」としてオム・ファタール的といえるかもしれません。(ただし真剣に私は世界の仕組みを反転します、というパーソナルなSFをやり続ける不穏な才女ブリット・マーリングが脚本・主演のためその色は薄くなっていますが……)『キル・ユア・ダーリン』(この題材とタイトルでこのアプローチでいくという意外にも爽やかな青春譚でした)の傲慢かとおもえば痛々しく、どうしても突き放せなくなるような純情の表情を浮かべるとき最も美しくなるデイン・デハーンが演じた実在オム・ファタールとしてのルシアン・カーも記憶に新しいところ。

私は未見の作品もありますが、この記事で紹介されているものも興味深い。(さすがにルー・フォードが運命の男かというと違うんではという気もしますが、出会ったことが運の尽きという点でそういえなくもないのかしら…『バッド・エデュケーション』は明確にオム・ファタールものですね)
http://reelgood.com.au/articles/tall-dark-handsome-best-homme-fatales/

私は端的に言うと姿のいい男の人を綺麗に撮っている映画や鮮やかに輪郭を浮かび上がらせる小説が好きなのですが、このジャンルはまさにその宝庫。かつてのフィルム・ノワールのファム・ファタールとしての美女たちがそうであったように男性が恐ろしく美しく撮られうるジャンルとして、今後も注目していこうと思います。新たな名作が見つかったらまたここでご報告しますね。

さて。
最後にお知らせです。花園magazineを始めたときには予想もつかなかったのですが、4月から東京を離れることになりました。今回の紙版花園magazineのリリースをもって、私が編集メンバーとして参加するのは最後になります。(花園magazineには今後もかかわっていきますが、物理的に難しい部分もあるため、これまでのような形ではなくなるかと思います)立ち上げから協力・応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。とはいえ基本的に私生活はほぼインターネットの人として生きており、リアルにお友達の方のほとんどがツイッターなりこちらなりで関わっている方々なので、今後もインターネットのどこかには生息し続けますので、どうぞよろしくお付き合いくださいませ。また、今後も花園magazineをよろしくお願いいたします。

なお、詳細は未定なのですが、3月11日には都内で新刊リリース記念のささやかな集まりを開く予定です。ご興味ある方は紙版の通販のお申込みと同様の方法でお知らせください。よろしくお願いします!(@vertigonote)

【お知らせ】紙版『花園magazine』Vol.9 2016秋冬号発売します!

2017年最初の更新は、紙版最新号のご紹介です!
例年より遅くなってしまいましたが、紙版『花園magazine』Vol.9 2016 秋冬号発売をお知らせいたします。

vol-9%e8%a1%a8%e7%b4%99『花園magazine』Vol.9 2016 秋冬号
フルカラー36ページ(表紙含む)・500円
<目次>
特集 夜のときめきを探して
TENDER IS THE NIGHT

【巻頭特集Part1 Girls’ Night Out】
花園mag的 週末夜遊びのすすめ
編集部員が行った&行きたい! 夜遊びスポット
Last Night At A Theatre 昨夜、とある劇場で text by 高野麻衣
【巻頭特集Part2 Girls’ Night In】
私のオールナイト上映プログラム
Eat Drink Gluttony 夜のお供にしたいものたち
夜に聴きたい音楽
ベッドサイド・ストーリーズ
今宵はモニターの前で
働く大人の夜美容
花園カルチャークラブ
コラム:海の向こうに友達が見える/何贈る? 出産祝いギフト/東京国際映画祭私的レビュー
なりきりクリスタル-f(x)
HANAZONO Culture Calendar
編集後記

今号の大テーマは「夜のときめきを探して」。
ガールズらしい、「外での夜の過ごし方」「家での夜の過ごし方」を提案した一冊となりました。
巻頭に記した文章をご紹介します。

「Girls’ Night Out」という英語の概念を知っていますか? 広い意味では、女性だけで集まって外で夜遊びしたりすることですが、アメリカでは既婚女性グループがバーやクラブで一晩中飲んで踊って自由に遊び、「私たちはまだ若いのよ、だから旦那衆は家に残って子供の面倒をみてなさい」と言う権利を持てる、という意味もあるそうです。つまりそのマインドがある限り、年齢や立場は関係なく、みんな「Girls」を名乗れるということ。これはまさに、花園magazineが共感する考え方です。
一方で「Girls’ Night In」は、家の中でゆったりと夜を過ごすこと。惰性でのんびりするのもいいですが、ちょっとした工夫で、「Girls」ならではの楽しい夜を過ごすことができます。読書、音楽、お茶、映画鑑賞、美容……自分の「好き」を追求するのに、夜ほど最適な時間はありません。そして何よりも「ちょっとした工夫」こそが、Girlsの得意技であり、「Girls’ Night In」の肝なのです。

中身はこんな感じです♡
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「Girls’ Night Out」では、週末夜にアートや食を楽しめるルートや、ちょっとした夜遊びスポットをご紹介。クラシックに詳しいコラムニスト高野麻衣さんによる、劇場での楽しみ方の手引きもあります。
「Girls’ Night In」では、編集部員がオールナイトで上映したい映画プログラム、夜聴くのにピッタリの音楽、ちょっとした罪悪感とともに楽しむ夜食、ベッドサイドに置いて毎晩読み進めたい本、NteflixやHuluなどで大注目の配信ドラマ、平日と週末それぞれの美容方法などをご紹介しています。

通販にて販売いたします。1月28日ごろより順次発送いたします。
■通販方法
hanazonomagazineアットgmail.com(アットを@に変えてください)に、以下内容をお送りください。
・(お持ちの方は)ツイッターアカウント
・住所
・名前
・連絡先
・欲しい号・冊数
返信時に振込先口座をお伝えいたします。
振込確認できましたら、順次郵送にて発送していきます。
【価格】
「花園magazine Vol.9」500円
「花園magazine Vol.8」500円
「花園magazine Vol.7」500円
「花園magazine Vol.6」500円
「花園magazine Vol.5」500円
「花園magazine Vol.4」500円
※「花園magazine Vol.1」「花園magazine Vol.2」「花園magazine Vol.3」は完売となりました。
※別途送料&手数料をいただきます。
※数に限りがありますので、もしも売り切れとなった場合はご容赦ください。

不明なところがありましたら、@vertigonoteか@girliennesのDM、リプライ、もしくはhanazonomagazineアットgmail.comに気軽にお問い合わせくださいませ。
どうぞよろしくお願いいたします!(@girliennes)

【Life】結婚祝いにおすすめのアイテム8選

こんばんは、ガーリエンヌです。
私事ですが昨年11月に入籍し、1年ちょっと経ちました。この間、人生で後にも先にもないんじゃないかというくらいの結婚祝いをいただきました。本当にすべて嬉しく(もらえると思っていない場合が多かったので、感激もひとしお・・・)ありがたかったです。
同時に、自分から結婚祝いをあげる機会も多くあり、「喜ばれるプレゼント」ということについてよく考えた1年でした。
もちろん人の好みは千差万別ですし、何よりまず気持ちあってのものなので、けっして正解はありません。それを踏まえたうえで、比較的汎用性の高そうなギフトを選んでみました。
お酒や食べ物が好きなので、それにまつわるアイテムが多いのはご容赦ください。

imageresize-phpオーバル型の深皿
結婚祝いで平皿やグラスはよくもらうと思うのですが、普段使いしやすいという意味で、個人的な一押しはオーバル型の深皿です。私が使っているのは、夫が引き出物でもらったロイヤルコペンハーゲンのもの。サラダ、メイン、パスタなどどんな料理も引き立ち、2~3人でシェアするのにちょうどいいサイズ。オーバル型だとなぜかおしゃれに見える気もします。

2016-12-27-23-31-43カッティングボード&ブレッドナイフ
これは独身時代から使っていたのですが、結婚後に家に人を招く機会が増えて、これまで以上に重宝しています。チーズ、生ハム、パンなど、何を置いてもサマになります。気取らず、みんなで取り分けるようなスタイルになるのも好きです。ブレッドナイフは2000円前後で十分使いやすいものが買えます。パンはもちろん、フルーツなども切りやすい。

2016-01-07-23-34-40錫の酒器
お酒好きな相手限定にはなりますが、錫の酒器はどんな食卓にも合うスマートな贈り物です。錫は熱伝導率が高く、1~2分冷蔵庫に入れておくとよく冷え、またぬる燗でも美味しくいただけるという特徴もあります。仕事相手の方にいただいた能作のぐい呑みは、お酒を注ぐと底に月が浮かぶ洒脱なデザイン。気に入って片口と箸置きも購入しました。

2016-06-08-21-40-37シャンパン
お酒はギフトの定番ですが、ワインや日本酒、焼酎などは、好みがあって選ぶのが意外と難しいもの。その点、シャンパンはまず間違いがありません。もらう側からしても、「シャンパンがあるから遊びに来ない?」と、人を招くいい口実になったりもします。値段もさまざまなので、予算にあわせて自由に選べるのがいいところ。個人的にはモエが好きです。

%e3%83%ab%e3%83%94%e3%82%b7%e3%82%a2ノンカフェインのお茶
良質な睡眠のためにも、夜はノンカフェインドリンクを飲むようになりました。またカフェインが摂れない妊娠中の友人も多いので重宝します。ルピシアのノンカフェイン詰め合わせは、いろいろな味が試せて楽しかったです。なかでもおすすめは、自然な飲み口で何にでも合う「オーガニックルイボスナチュラル」、少し甘みのある「ジャルダンソバージュ」。

jomaloneディフューザー&ルームスプレー
消耗品であると同時に、インテリアにもなるディフューザー&ルームスプレー。私自身がもらって愛用しているのは、ジョー・マローンのルームスプレー「イングリッシュペアー&フリージア」。英国の庭を思わせるような、芳醇かつ爽やかな香りは、いつ嗅いでも幸せになれます。ボディソープなど、同じ香りのシリーズとセットであげるのもいいかもしれません。

03-pearl_2印鑑
現在の日本では、ほとんどの場合、入籍すると女性が男性側の名字に変わると思います。正直なところ、その手続きはかなり広範囲にわたり、かつ面倒くさい……。そのとき印鑑は絶対に必要となるので、可愛いものをもらえると嬉しい&ラクでした(私の場合は厳密にいうとリクエストしたのですが)。好みの書体もあると思うので、事前に相談してから買うのが良いと思います。

rooms_01_bigスパのギフトカード
自分で払うにはちょっと高価だけど、とびきり贅沢を味わえる時間、それは高級スパ。友人からロン・ハーマンのサロン「センス」のギフトカードをもらったときは、飛び上がるくらい嬉しかったです。特に結婚式前であれば、式の準備であわただしいのを癒す&結婚式に向けてのブライダルエステとして活躍します。かさばらないのも嬉しいところ。

いろいろ書いてみましたが、本人からリクエストを聞ける場合は、それがいちばん無難です。結婚祝いは高価なものですし、本人&配偶者の方の好みもあると思うので。商品券や現金も、個人的にはとてもアリだと思います。

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さて、最後になりますが、本年も大変お世話になりました。
年明けには紙版最新号のお知らせもできる予定です。
来年も花園magazineをどうぞよろしくお願いいたします!(@girliennes)

【LIFE】2017年を彩る手帳@zubari21

今年も終盤に差しかかり、寂しさを感じると同時に2017年はどんな年になるのかわくわくしています。そして、そろそろ来年の手帳をどうするか考える時期にもなりました。今回は来年、私が使ってみたいなあと検討している手帳をご紹介いたします。

定番といえばこの手帳

■モレスキン

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ピカソやヘミングウェイが愛用してきたというモレスキン。素っ気ない見た目ですが、自由度が高くて、使う人のアイデアによっては世界に一つの手帳ともなりうるブランドです。ハードカバーの表紙も使っているうちに柔らかくなってきて、それも味になってきます。私は一時期、本当にくたくたになるまで使っていて、姉から「何でそんなよれよれの手帳使ってんの?」と言われたことがあります…。

限定版はPEANUTSや星の王子さまとコラボしていて、どれも素敵ですが、なかでもドラえもんの手帳がかわいいなと思っています。水色を基調としたカバーにドラえもんの顔がどんと描かれているのが愛らしいです。

オンラインショップはこちら:http://www.moleskine.co.jp/ec/products/list.php?category_id=200

■EDiT

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シンプルで仕事にも使いやすいEDiT。1日1ページ使える贅沢なタイプや時間を細かく刻んで予定が書き込めるタイプなど大きく分けて3つのタイプの手帳があるのが便利。カバーは派手すぎず、色が豊富で好みに合ったものを選べます。公式サイトでユーザーさんの使用例が紹介されていて、こういうのを見ると手書きで何かを書きたくなります。

公式サイトのHow To Use:http://www.edit-marks.jp/howtouse/

もっているだけでうれしい

■Paperblanks

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ここの手帳は眺めているだけで眼福。ハリー・ポッターや指輪物語みたいなファンタジーの世界に出てきそうなカバーが特徴です。羽ペンを持って筆記体の文章やエルフ語が書きたくなってきますし、カバンから取り出すたびに、にこにこしてしまいそう。

オンラインショップはこちら:http://www.paperblanks-online.jp/products/list.php?category_id=9

旧作邦画クラスタ御用達

■名画座手帳

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今年はこの手帳を使用していました。都内の名画座上映の情報を網羅したフリーペーパー「名画座かんぺ」の発行人のむみちさんが監修されています。一見すると、余白を大きめにとった機能性のいい手帳なのですが、その名の通り、旧作邦画ファンにはうれしい仕掛けがたくさん付いています。特にうれしかったのは、昭和の物価が掲載されていること。昭和41年の公務員の初任給23,300円に対して昭和40年のバナナは1kg、264円もしたのね、といった発見があるのが楽しい。旧作邦画をますます観に行きたくなる仕様となっています。

名画座手帳特設サイトはこちら:http://tomasonsha.com/meigaza/

書くものがないときの味方

■暮らしのキロク

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手帳を持って毎年思うのが、何か書いてみたいけど、予定もそんなにないし何を書いたらいいのかわからないということ。暮らしのキロクはノートに貼り付けられる付箋形式のメモ。本の感想を書ける読書メモや食事をしたお店の評価が書き込めるレストランメモなど、28種類のデザインが出ています。映画の感想が書けるメモもあるので、日々の記録を残すのが苦手な私でも続けられるかなあと手帳とあわせて購入を検討しているところです。

暮らしのキロク公式サイトはこちら:http://www.kingjim.co.jp/sp/kurashinokiroku/

実際にはほとんど何も書かずに終わることも多い手帳。それでも自分だけの手帳を求めて、毎年買ってしまいます。皆さんは、すでに来年の手帳は決まったでしょうか。もしおすすめがあったら、ぜひ教えてください!以上、今年もページを埋めるべく、くだらぬことばかり書き込んだズバリより、気になる手帳のご紹介でした。